──ピンポーン


チャイムが鳴って、
あたしは涙を拭いて玄関に向かった。


ドアを開けると、そこには意外な人。


「祥くん…」


「ごめん、真澄ちゃんから聞いた」


「…中、入る?」


「うん、お邪魔するよ」