そっと喫茶店から出ると、 街はもう活気づいている。 「はぁ…」 あたしは家に向かって歩きだした。 その間も考えるのは颯汰さんのこと。 颯汰さんには幸せになって欲しい。 そう、考えているけど。 内心、側にいたいという気持ちが勝る。 だけど、だめなの。 あたしは邪魔者だから、抜け出さなくちゃいけない。