クールプリンスはあたしの旦那




「あれ、奥さんは?」


「出ていったよ」


「…えっ?」


酔いが覚めてきたのか、
リビングに来た唯子がびっくりしたように俺を見る。


「どこにいるのかわかんない」


「颯汰…」


「…っ」


「そんなに大切なの?」