クールプリンスはあたしの旦那




そんなことを言われたら、
振り向いてしまうのがあたしの体。


周りにはもう、お客さんはいない。


カウンターにいるのは颯汰さんだけ。


「これ、ちょーだい」


「…はい」


カクテルをグラスについでそっと渡す。


「…どうして、出ていったんだ?」


「…」


「藍佳?」