そっと、あたしのことを抱きしめた。 「私は知っている! 君たちが政略結婚だということを! ば、ば、ばらしてもいいのか!」 そんなことをしたら、颯汰さんは…。 不安になって見上げると、 はぁ、とため息をついて呆れ顔。 「あなたとの契約は破棄させていただきます」 「な、なに?!」