──パシャ。 「三枝さん」 カメラ音がしたかと思うと、 ここには来るはずのない人の声。 聞きたかった声。 「俺の妻に何してるんですか」 抑揚がなくて、ただじっと 冷たい目であたしたちを見ている颯汰さん。 ゆっくりと近づいてきて、 あたしを三枝さんから離した。 三枝さんはアワアワと慌てている。