「吉谷!よーしーたーにー!!」

「はいはい、なんですか」


特別教室での自分の席に座って、チャイムが鳴るのを待っていると、 一人の男子生徒があたしに近づく。

そうです、毎度お馴染み蒼太くんです。
今日はどうしたんでしょーか。


「明日図書委員代わって!頼む!」

「なんであたしが…」

「パフェ奢る」

「……引き受けます!」


目の前では蒼太が、よっしゃーとガッツポーズをとっていた。

引き受けてしまった…
だって、いつも行く駅前の喫茶店のパフェは最高なんだもん。
まぁ、明日暇だし頑張ろう。

そう適当に意気込んでいると、ポケットの中のケータイがブルブルと震えた。