学校についてから、ズキズキ痛む頭を気にしないようにしながら元気に振る舞った。
最初の長い挨拶も終わり、早くも競技が始まる。
パーンというピストルの音がいちいち頭に響く。
でも、朝よりも全然体は軽いし、なんとか走れそう。
100m走は午前中で、男女混合リレーは午後の最初。
クラス全員参加の綱引きやムカデ競争も午後から。
「吉谷!頑張れよ!」
「え?なに?」
蒼太に肩をトントンと叩かれ、不思議に思う。
「はぁ?何って、次100m走だろうが!」
「え?もう?」
ダメだ…ボーッとしすぎて、わけわかんなくなってきた。
とりあえず頑張ろう!
「瑞希ちゃん頑張ってー!」
「桃花、ありがとう!頑張るよ!」
「瑞希なら大丈夫よ!」
「うん、千明もありがと!」
右手でガッツポーズをして、あたしは集合場所まで歩いた。
