たっくん…舐めたよね?
な、なな、舐めたよね!?

事態を把握すると共に、どんどん熱くなる顔。
そんなあたしを見て、たっくんは意地悪な顔をして、ペロッを舌を出した。


「美味しかったよ」


わ、わざとやったんだ!

キッと睨むと、たっくんはアハハと吹き出した。


「妹が出来たみたいで可愛いから、つい」


たっくんは手を、今度は頭に持っていくとあたしの頭を撫でた。


「妹?」

「そう、一人っ子だからね」

「あたしと一緒だね」


でも、何故かたっくんはうーん、と首を捻り、困った顔をした。


「僕、実はね、養子なんだ」

「え?」


急な話に驚く。
養子って、どうして?