「私たち二人で、吉谷さんってかっこいいねって話をしてたのよ」
「かっこいい?」
「ええ。一人でなんでもしちゃうんだもの。尊敬しちゃうわ」
あたしってそんな風に見られてたんだ…
クラスで浮いてる存在だと思ってた。
「私、愛沢 千明(アイザワ チアキ)。」
「わ、わたしは、加賀 桃花(カガ モモカ)ですっ!!」
友達になろう!なんて言われるなんて初めてで戸惑う。
ソワソワする加賀さんはやっぱり小動物みたい。
「瑞希ちゃんって呼んでもいいかな…?」
「もちろん!」
「わーい!私も桃花でいいよ!千明ちゃんも千明でいいよ!!」
勝手に千明の事まで言っちゃってるけど、千明も笑顔で頷いてた。
目をキラキラさせながら、あたしのことを見る桃花は子供みたいでほんとに可愛い。
千明は桃花のお母さんみたいで、桃花の頭をポンポンとしていた。
