「あの!ずっと吉谷さんってかっこいいなぁって思ってて!あっ!でも顔はすごく可愛いし…その…なんて言うか…好きです…」


最初は勢いよく言ってたのに、最後辺りはボソボソで、顔なんて真っ赤。

それにしても好きって!?
あたしは女で、加賀さんも女なわけで。
まさか…そういうこと…?


「あ、あのね、加賀さん…」


そんなウルウルした目で見ないでほしい。

どう断ろうとアタフタするあたしを見て、ずっと黙っていた愛沢さんが、はぁ…とため息をついた。


「違うでしょ。その言い方だとレズだと思われちゃうわよ」

「え、あっ!あああ、違うの、吉谷さん…!私はただ吉谷さんと仲良くしたいなって…」


仲良く…?


「つまり?」

「つ、つまり…えっと…お、おおお、お友だちに…なりたいなぁ…なんて…」


友達に?あたしと?
思ってもみないことに、目を丸くするあたし。