放課後、約束通りあたしはグラウンドにいた。
あと一人メンバーが来てないみたいで、少しだけ待つことになった。
グラウンドの端っこでボーッとしていたら、ある女子二人があたしに近づいてきた。


「あ、あの吉谷さんっ!」

「ん?」


身長差のすごい二人だなぁ…
えーと、確か愛沢さんと加賀さんだっけ。

愛沢さんは、他のみんなより大人びいてる感じの人。身長も160あるあたしより全然大きい。
加賀さんは、天然パーマなのか髪の毛がくるくるしていて、性格も天然らしい。
小さくてちょこちょこしていて可愛い小動物みたいな人。

加賀さんが、もじもじしながらあたしをチラチラ見る。
まるでこれから好きな子に告白でもするようなもじもじ感。
愛沢さんは加賀さんに連れてこられたのか、少し後ろで加賀さんを不安そうに見ている。

あたしに用なんて…どうしたんだろう?


「あの、えっと…す、好きです!!!」

「………………………え?」


あ、あたしの聞き間違い?