「ほら、呼んでみ?」

「え…あ…い、いずみん…?」

「よし、拓海っちは?」

「た…、くん…」


和田先生…いや、いずみんがウンウンと頷く。


「なんか照れるね」


たっくんは、照れ笑いしながら、首の後ろ辺りをポリポリかいた。

なんか、たっくん可愛い…!


「じゃあ、最後!龍ちゃんは?」

「え…」


りゅ、龍ちゃんって、呼びづらい。
長瀬先生が龍ちゃんってなんか似合わない気がするし…

長瀬先生は、今まで読んでいた本から顔を上げあたしを見た。


「先生でいい」

「ダメ!同じ家なんだから、仲良くなろーぜ?」

「仲良くする気はないから」

「もぉー!龍ちゃんは冷てーな!」


いずみんと先生のやり取りを見てあたふたする。

あ、あたしはどうすれば…!
呼ぶべき?呼ばないべき?