「絶対見せない!」

「見せろよー!気になるだろ!」

「気になっとけ、バーカ」

「お?言ったな!?」


ギャーギャーと騒ぐあたし達。

丁度そのとき、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り、担任の東城先生が入ってきた。

先生が入ってきたことに気づくと、蒼太はちぇ…という感じであたしから離れた。
シッシッと手ですると、しぶしぶ自分の席に戻った。

みんなが席に着いたのを確認してから号令をして、今日の予定などを話し出す東城先生。

先生を見て思い返す。
なんで先生はあたしを家に連れていこうと思ったんだろ?
23歳の新人教師で生徒想いなのは知ってるけど…
生徒想いってだけで、そこまでするかなぁ。