「あ、吉谷さん、おはよう」

「はよー」


リビングに入ると、東城先生が朝ごはんをテーブルに並べていて、和田先生は欠伸をしながら、眠そうにテレビを見ていた。


「お、おはようございます」


慣れない風景に戸惑いながら、リビングの入り口で突っ立っていると


「ご飯出来たから顔を洗っておいで」


と東城先生に言われ洗面所へ足を進めた。

あたし…ほんとに先生と暮らしてるんだ…
東城先生はエプロンしてたし、和田先生は寝癖で髪の毛がくしゃくしゃ。
そんな姿見た生徒ってあたしだけなんだろうなぁと思いながら、洗面所の扉を開けた。