「たこだけじゃなくて、中の具をチーズとか餅とかに変えたりして!楽しそうやと思わん?」


目をキラキラさせて話す透くんは、なんだかちょっと子供っぽくて可愛かった。

他に案は出ないし、みんなもそれやりたい、ってことであたし達のクラスはたこ焼き屋さんに決定。


「服とかどうしよ?」

「クラスTシャツ作るのは?」

「楽しそう!」


いろんなことが順序良く決まっていった。

役割とかも決まっていき、今は買い出しの人決め。


「よく知ってる長瀬は決定な」

「じゃあ、瑞希ちゃん一緒に買い出し行こ!決定な!」

「えぇっ!」


急に名前をあげられびっくりする。
その声の主、透くんの方を見ると満面の笑みを返された。


「だってまだなんの役割にもついてないやん?」


まぁー……いっか。
あんまり知らない人と一緒になるよりも、こっちの方がいいのかも!