…―ジュー、ジューッ


「ん…」


フライパンで何かを焼く音と共に、いい匂いが漂ってあたしは目を覚ました。

見慣れない天井…


「あ…朝か…」


ボーッとしながら、昨日のことを思い出す。

あのあと、2階の部屋に東城先生が案内してくれた。
丁度部屋が余ってたんだって。
物置になってたらしいけど、いい感じにベッドや机があって逆に助かった。

ちなみに、あたしの隣の部屋は長瀬先生。
あたしの下の部屋が和田先生、その隣が東城先生らしい。

んん…と思いっきり伸びをしてから、ベッドを降りるとあたしは部屋を出た。