ふぅ…と息を吐いてジリジリ痛む足を気にしないようにした。
履き慣れない下駄、やっぱり靴擦れはするもので…。
でも、蒼太には迷惑かけられないしバレないようにしなきゃ。
あいつ馬鹿だけど、そこらへんの気遣いは親のようだからなぁ。
そんなどうでもいいことを考えているのは、さっきのことを考えないため。
きっとあたし達はカップルに見えるんだろう…
そう思うと急に恥ずかしくなってきた。
「なぁなぁ!」
「きゃぁ!?」
突然聞こえる声とポンポンと叩かれる肩。
だ、だれ?
全然知らない男の人だけど…
もしかしてあたし、危なかったりする?
「そんな、きゃーなんて言うなよー。俺変なやつや思われるやんけー!」
「え、あ…」
「まぁなんでもええわ、アンタにこれあげる」
ここらでは聞かない関西弁の彼。
暗くてあまり顔は見えないけど、差し出された手はすごく綺麗で。
その手にあるのは…絆創膏?
