たっくんはリビングでテレビを見ていた。
ソファーに座るたっくんの横にあたしが行くと、たっくんは首をかしげて微笑んだ。


「瑞希ちゃん、どうかした?」

「えっとね、あの、たっくんって着付けとか出来たりする?」

「着付け?出来るよ?」

「ほんと!?」


うん!と頷くたっくん。
出来そうとは思ってたけど、ほんとに出来るとは…


「浴衣着るの?」

「うんっ!明日なんだけど、着付けてもらってもいいかな?」

「いいよ、ところで瑞希ちゃん、浴衣持ってるの?」

「あ…今から買ってこようかなぁって思ってる!」


今から買いに行っても遅くないよねっ


「そういえばね、知り合いにもらったやつがあるんだけど、それでよければ着て?持ってくるね」


そういうとたっくんは2階へ上がっていった。