「ああああああああああああ!!!」


叫び声と共に、ダダダッと階段を下りてくる音がして、そのままの勢いでリビングの扉が開いた。

それは今までに見たことないくらい焦った顔のたっくんで。


「瑞希ちゃん!!ごめん!!僕なんかしちゃってない!?ほんとに覚えてない!どうしよう!」


きっと目が覚めたらあたしの部屋だったからびっくりしたのかな?
それにしてもたっくんの焦りようがおもしろくて…


「ぷ……あははっ」


笑ってしまいました


「え?」

「何笑ってんだよ」

「…怖い」


三人にすごい目で見られちゃいました。

あたしも昨日のたっくんにはびっくりだけど、そんなに焦らなくても…と思って笑っただけなのに!


「ま、まあいいじゃん!朝ごはん食べよ?」

「おい!俺だけなんも知らねーじゃん!」

「ごめんね、ほんと瑞希ちゃん…」

「朝ごはんいらない」


こうしてまたこの一日が始まったのであった。