「ん…頭痛い…」


あたしは暗闇の中で目を覚ました。
柔らかいこの感じはベッドかなぁ

っていうか、あたしいつ寝たっけ…
何してたんだっけ?
あれれ?全然思い出せないや。

喉がカラカラだから、飲み物…と思いベッドから出ようと体を起こす。

おこ……せない?


「キャッ!!」

「んん…」


だ、だだだ、だれ!?
誰かが同じベッドで寝てるんだけど…

体を起こそうと思ったとき、お腹に回る腕に気づいた。
スースーと気持ち良さそうに寝息をたてながら寝ているあなたはだーれ?

暗くてよく見えない。
あたしは必死にベッドの横に置いてある小さな電気に手を伸ばした。

カチッと音をたてて周りが少し明るくなる。
急な眩しさに目を細ながらも、その正体を見る。