―ガラッ


「龍ちゃーん!!…ってあれ?瑞希?」

「あ、ほんとだ。瑞希ちゃん」


突然開かれた扉からは、いずみんとたっくんの姿が。

二人が入ってきたことにより、あたしは考えをストップさせ、保健室の変な空気もなくなった。


「丁度良かった、瑞希ちゃんにも話さなきゃいけなかったから」

「え?なんのこと?」


いずみんとたっくんは、保健室に置いてある椅子に腰掛け、龍ちゃんも二人に近寄った。


「あのね…」


たっくんが話始める。

―そして、長い夏休みが始まった。