この世の全てが敵だとしても



彩からは毎回この態度で接される。


こんな子供っぽいことなんかにいちいち反応もするまでもないし、勝手にやってろ、と眼中にもないのだが、久実のことがお気に入りらしい彩とは、必然的にかかわることとなってしまう。


久実の行動力に惚れているのであろう。

その情報源は私なのだが。


彼女のために言っておくと、あくまでもラブの方ではないようだ。




「ね、久実さん。あっち、行きましょうよ?」


私は誘わず、久実の腕を引っ張る彩に苦笑いした久実は、言ってくるわ、と一言残して歩いていった。

それに軽く手を振っていると、彩がこちらを振り向いて舌をベーッと出した。

さすが大欠伸を普通にする久実の追っかけ。

そんな行為は私には、

乙女としてあるまじき行動だ、なんて乙女としてなんてどうでもいいが、と考えながら思うだけなのだが。