この世の全てが敵だとしても



少し厚めの扉を開ければ、中からワッと音が漏れてきた。


部屋いっぱいに鳴り響いている音は、溢れた水のように扉から溢れてくる。


先程までとの音の差に耳がついていかない。


「うるさ…。」

そうは言えどもいつも通りの騒がしさ。

小さくつぶやいた言葉はこの騒音にかき消されたようで、久実の耳には届かなかったようだ。