先程のレシートには何も書かれていない。
そしての本物までもを取ろうとしてくる久実をサラリと避けて扉を開けてすぐに現れた地下への階段を降りる。
「ちょっとー。」
納得の行かないような顔で後に続く久実は、ブツブツと何かを言っているが、約束はきっちり守ってもらわないと。
「あんたって絶対策士に向いてるわ。」
はぁ、と溜息をつく久実に、久実が騙されやすいだけだと小さな声で言い返しておく。
「あたしは中西ぐらいになら勝ててもあんたには絶対勝てないわ。」
背中でその声を受けとめながら、更に現れた扉へと手をかけた。

