「え、そんなこと言って、」
「証拠ならちゃんとあるよ。
携帯で撮ったムービーがね。」
行ってないだなんて言わせない。
の言葉を言うかのように久実の言葉を途中で遮ってやる。
だけど
「そんなの加工かもしれないしー。」
視線だけはそらしたままに、なおも言い訳しようとする久実。
「それでもダメなんだったらレシートの裏に書いてもらったサインもあるよ。」
追い打ちをかけるためにそう言って財布からおもむろに証拠の品を取り出せば、久実にスッと手から奪われる。
そしてあろうことかビリビリと破り始めた。
…だけどそんなことはお見通しだ。
「あ、間違えた。
こっちの紙だった。」
わざとらしくそう言って今度は本物の証拠の品を取り出した。

