ーあんなに綺麗に花を咲かしていた桜も散り、

新しいクラスにもすっかり慣れてきた頃。

「いってきまーす!!」

ロファーを履き家を後にする。

私、宮本 姫香ーmiyamoto himeka-。

15歳、中学3年生。

どこにでもいるごく普通の女の子!

「ひめ姉!!お弁当忘れてるよー」

でもちょっぴりドジだったりする。

「ありがとっ、美華!!」

妹の美華にお礼を言い手を振り、また歩き出す。