「こちらこそ……言ってくれてありがとな」 今度は、嬉しそうな声が聞こえた。 「っ……うんっ」 あたしも嬉しくなる。 「大樹くんっ、あたしの名前……これからたくさん呼んでくれる?」 ギュ、と大樹くんの服を掴む。 「呼ぶよ、今まで呼べなかった分全部」 さらに抱き締められる。 「大樹くん、好き……大好き」 「俺も……樹里のこと、大好きだ」 うああ! 「その声は反則だよ〜」 耳元で甘いボイスが囁いた。 ヤバイ、この声でもう落ちちゃいそうだ。 もう落ちちゃってるけどね。