「おんぶよ、おんぶ!私をおぶって歩けばいいでしょ!」 「お前…いくつだと思ってるの」 「今年で16だよ!」 「いや、知ってるけど…」 「……いや?…優」 私は顔をそらしたまま優の服の袖をつかんだ。 甘えるように。 「ね、優…」 パシッ 「え…」 優が私の手を跳ね除けた。 そして、そのまま優は私に背を向けるようにしゃがんだ。 「…お前をおぶえばいいんだろ」 少し低めな声で優は言ってきた。 なんだか、怒ってる? 「う…うん」 優の肩に腕をまわして乗っかると、優はそのまま立ち、歩き出した。