仕方のない事だった。 だから父を恨んでいる訳でもなく、 母を恨んでいる訳でもなく、 弟を恨んでいる訳でもなかった。 ただ、自分が生まれて来た事を恨み、憎んだ。 僕が僕を孤独にした。 なぜ、病を背負ってまでこの世に生まれて来たのだろう。 ただそれだけが、悔しくて、悲しくて、辛くて、苦しかった。 ただそれだけが。 ただソレダケガ。 タダ、ソレダケ?