「…オイ、ついて来い。」




授業が終わると千広くんはそう言ってわたしのバッグを取った。




「…ちょ、!千広くん!」




千広くんはわたしなんか無視してズカズカと歩く。




もう…
どこに行く気なの?




千広くんが足を止めたのは学食の前だった。



「…バッグ返してよ 」



「うるさいんだよ。お前。座ってろ。」




わたしは仕方なく座る。