屋上に続くまでの階段が薄暗くて、ドアを開けた瞬間朝日が眩しくて目を細めた。 キキッ――― 「朝って気持ちいいよな。」 グゥッと伸びて、その後深呼吸をする冬真。 うちも同じように深呼吸してみた。 確かに、メッチャ心地よかった。 「で?」 「・・・・・・」 「俺は、振られに来たわけか。」 「え、あ、その・・・」 「逆に!」 少し声を張って、うちを指さす冬真には、全然迷いが見えへんかった。 強がってるとかっていうんやない。