まだ人数がまばらな廊下を歩く。 一旦うちの荷物を机に置いて、隣に向かう。 仲を伺うと、奇跡的にその人はいてた。 まだ朝早やかったけど、冬真は一人窓の向こうを見てた。 「冬真!」 「・・・あ、笑美?」 トコトコっと寄ってきて、うちの前に立つ。 「おはよう。どうかした?」 「話し、あんねん・・・けど。」 「あぁ・・・場所変えよっか。」 もちろんそのつもりやったんやけど。 うちと冬真は二人で屋上に向かった。 ホンマは入ったらあかんけど、少しだけ、とそのドアを開けた。