奇跡的に、誰も通りはせぇへんかった。 「泣きやんだか?」 「止まったわ!」 「ならよかった。」 「なにがや!ほんまに。」 と、ここで気がついた。 れーくん、荷物ないやん。 「れーくん、荷物は?」 「あぁ。ねぇよ。」 ない、て、なんでや? 「一回家に帰ってきた。すぐ近くだし。」 「なんでまた学校来たん?」 「・・・別に。なんとなく、暇だったから。」 暇やからって、学校に来るんて、よっぽど学校好きなんやな。