はじめてを、おしえて。



「えっと……あなたは?」


「2年の斉藤と申します」


「うん、斉藤さんね」


「……あの、」


「うん?」


「先輩はなんでそんなに、白くて細くてかわゆいのですか?」


「は?」



質問の意味がわからなかったのか、里美先輩は目をぱちぱちさせます。



「えと……かわゆいはよくわからないけど、他は多分体質?

あ、ファンデーションは使ってないけど、冬でも日焼け止めは塗るよ?」


「真面目か!!」



ヤンキーはますますお腹を抱えて笑います。


里美先輩はその様子を見て、ぷうと膨れました。


それがまた可愛らしい。



「あのー、つかぬことをお聞きしますが」


「だってよ。里美、面白く返せよ!」


「プレッシャーかけないでよ!」