話を終えると。 いっくんは、頭を抱えてしまいました。 かと思うと、拳を握りしめ……。 「――マジ最低じゃん、俺!」 と、自分の膝を打ちました。 「俺だって、みちるを傷つけたんじゃねぇか……」 まるで、自分が傷つけられたように。 うなったキミを。 ボクは、本当に愛しいと思いました。 だから、ボクは。 初めて、自分から。 キミに、キスをしました。