「みんなが来ちゃうから、早く終わらせようね。」 「あぁ…そうだな。」 俺もコートに入る。 「…攻めてきていいよ。」 「本当?あんまり油断しないほうがいいよ。」 そう言って小さく笑うと、目を閉じボールを胸の前で持った。 ………集中してんな… ハッと目を開くと、結愛の顔は全く別人みたいだった。 ……すげー変わりようだな。 こっちもわくわくしてきた……!! キュッと音をたてて結愛がドリブルしながら走りだした。