ダダーン!! 「あっ!!!!」 美姫先輩の声にハッとしてコートの中を見る。 ピピー!! 「ヤス!!!!」 笛が鳴り、会場がざわめく。 コートの中でうずくまるヤス先輩と、同じように隣に倒れこんだように座っている相手の選手が見えた。 さっきの音からすると、あの二人が接触したみたい。 「先輩!!」 「ヤス、大丈夫か!!?」 みんなの声がヤス先輩を呼ぶ。 へらっと笑って手を軽く振っているけど、相当痛いのか冷や汗をかきながらベンチに戻ってきた。