「さぁて俺はおいとましようかな」
背伸びをして畳んであったシャツを羽織る
「ご飯食べてかないんですか?」
「家に一回かえってすることがあるからもう行くよ」
「そうですか」
「何か寂しそうだね」
「別に」
「大丈夫。夜また来るから」
「来なくて結構」
「何照れてるの」
「じゃぁ明日の朝ごはん食べに来てもいい?」
「なんで忙しい朝に来るんですか」
「夜がダメって言われたので」
そういう意味じゃっ
「よ、夜、待ってます」
まったく私ってば
どれだけお人よしなんだろう。
今の場合は
彼氏思いなんだろう、っていうのが正しいのかな?
「ありがとう」
ほらまた
君は優しそうに笑う
その顔
ツボなんだってばぁぁぁ
「///」
「じゃぁまたね玲奈」
「行ってらっしゃい」
「・・」
「…何ですか?お別れの挨拶しましたけど」
「なんていうか行ってらっしゃいって言われたからキスしたいなぁと」
「!!」
「新婚さんはよくやるだろう?」
「私たち新婚じゃっ」
「俺の予定ではそう遠くない未来に新婚になる予定だから」
「そんな話っ」
「ということで行ってくるね、玲奈」
ちゅっ
キス、
キスされたーっ
そして涼しい顔で
レオは出て行った
「…っ!!!」