『…玲奈ちゃんの言葉はすべて愛情の裏返しだってわかってるから大丈夫だよ』
「なんですかそれ」
『そういうことだよ』
「答えになってないです」
『じゃぁ今晩ゆっくり教えてあげます』
「結構です」
『そんなに即答しなくても』
「いえ、即答しないと良いように解釈されるので」
『悪い方に考えたって楽しくないでしょ?』
「そうですね」
『あれ、冷たいね?』
「いつもと変わりませんけど」
『そう。仕事終わったら電話くれる?』
「レオさんのお仕事の都合は大丈夫なのですか?」
『大丈夫。ご心配どうも』
「なら、終わってから電話します」
『はい。待ってます』
「…じゃぁまた」
『またね、玲奈』
名前っ!!!
電話は切れてしまった。
私の胸のなたかなりを残して
「突然呼ぶの…やめてほしいな」

