「あの」
「何か」
「どうしてそこ座るんですか?」
「どうしてって、ここに座ると、玲奈ちゃんは必然的に俺の隣にしか座れなくなるから」
「向かいじゃだめな理由がわからないんですけど」
2人ようのテーブルで向い合せになっていたのに
なぜだか椅子をずらしてきた
「そうだね、向かい合って座るっていうのは恋愛学的にあまりよくないんだよ?」
「別に関係ない「大ありです」」
そんなまじまじ応えられても…
「とりあえず玲奈ちゃんの席はそこだからね」
「自由すぎる」
「俺そういう人だよ」
「この2日間みただけですがなんとなくわかってきました」
「本当?俺のことそんなわかってきた?」
愛されてるね
って付け加えたので
足ふみつけてやった。
「それ照れ隠し?」
痛くもないって顔で応えられると困るんですけど
「いえ、プライベートであってくれてるようなので私も素を出していこうかと」
「何だ、その気にはなってきてるんじゃん」
「なってないですよ?」
「その作り笑顔写メっていい?」
一体何プレイを求めてるのこの人は!!!
さっきより強く足ふんずけてやった
しかもヒールのかかとで
「それはさすがに痛いよ?」
「顔が痛がってないんで調節できませんでした」
「玲奈ちゃんのが俺より意地悪だと思うな」
「それ褒めてますか?」
「褒めて伸びるタイプじゃないこと願ってます」
……だめだ
私この人の返しかたいちいち好きだ
だから楽しいって思うのかな

