｢あの｣
｢はい｣
｢さっきから何ですかこれ｣
｢あ、スキンシップですけど｣
知らない間に腰に手がまわされてる
｢玲奈ちゃん彼氏いないでしょ？｣
｢いませんけど｣
｢俺にしとかない？｣
｢会っていきなりそういうこと言う人お断りです｣
｢それ拒否されてるってこと｣
｢はい｣
｢うわぁ、冷たいねぇ｣
本気で受け取ってないなこの人
だって拒否したいならどうぞって目してる
｢まぁ俺あきらめるつもりないんで、何回でも告白しますけど｣
｢そのたびに振るんでご自由にどうぞ｣
｢その返し好き｣
｢なんなんですかいちいち!!｣
｢思っていること口にでちゃう性質なだけかな｣
｢心にしまっておくことできないんですか｣
｢玲奈ちゃんに関しては無理｣
｢…｣
｢玲奈ちゃん｣
｢新どんな感じ？｣
びっくりした
まさかこの人の口から
新さん出てくるとは
｢新さんですか？｣
｢何、あいつのことは名前なの？俺まだ呼んでもらってないけど｣
ったく子供みたいな人だな
これで社長なの！？本当にもう
｢新さんとお知り合いなのですか？｣
｢大学の後輩｣
｢なるほど｣
｢で｣
｢何か？｣
｢名前で呼んでもらえないの俺？｣
｢レオさん｣
｢はい｣
｢今呼びましたよ｣
｢呼ばれたので返事しましたが｣
｢……遊んでますよね？｣
｢さぁ｣
いや間違いなくこの人私で遊んでいる!!
