これで引くとか言われたら、桜井くんに好きな人がいるってわかっちゃうじゃん!

あーどーしよー!?


ドキドキしながら返事を待つと、桜井くんは少し考えてから口を開いた。


「…引く。」


ってことは…


「好きな人…いるの?」


あー、なんで聞いちゃうんだわたしー!!


内心パニック状態で、また返事を待った。


すると桜井くんはふっと笑いながら答えた。


「…うん、いるよ。まあ、叶いそうにもないっていうか。」