美味しく食べ終わり、 車は家に向かっている。 「今頃、麗華たちも京都で楽しんでるんだろうな」 あ、そっか。 今気付いたけど、家に帰ったらあたし達とお手伝いさんしかいないんだった。 「そ、ですね…」 緊張してきちゃった。 だって…… 「緊張?」 カタコトに話すあたしの気持ちを悟ったかのように言う。 「え、あ……」 「俺も緊張だな」 車を停める。 いつの間にか家に着いていた。