そんなあなたは先生でした…(上)


唇を離してあたしの頭を撫でる。


てっぺんから溶けていきそう。


「ちなみに今回はかなりの接戦で2位とはわずか3票差!」


外ではまだアナウンスしている。

あたしの意識はさっきのキスで陽に前ならえ。


「誰なのか気になる人~?」

そう聞くとマイクなしでもyesの声がわかるほどだった。


「2位は………」

また太鼓の後に

「2-1のかぐや姫こと、黒澤礼さんでした!」


「え、あたし!?」


「ほらなー」


陽はどや顔している。

びっくり。


「でも1位じゃなくて良かった」


陽はそんなことを言う。

「なんで?」

「みんなに礼の良さわかっちゃうじゃん。俺だけでいーのにっ」


そんなことを言ってくれた。


あたしはありがとうの意味を込めて
陽の唇にあたしの唇を重ねた。