唇を離してあたしの頭を撫でる。
てっぺんから溶けていきそう。
「ちなみに今回はかなりの接戦で2位とはわずか3票差!」
外ではまだアナウンスしている。
あたしの意識はさっきのキスで陽に前ならえ。
「誰なのか気になる人~?」
そう聞くとマイクなしでもyesの声がわかるほどだった。
「2位は………」
また太鼓の後に
「2-1のかぐや姫こと、黒澤礼さんでした!」
「え、あたし!?」
「ほらなー」
陽はどや顔している。
びっくり。
「でも1位じゃなくて良かった」
陽はそんなことを言う。
「なんで?」
「みんなに礼の良さわかっちゃうじゃん。俺だけでいーのにっ」
そんなことを言ってくれた。
あたしはありがとうの意味を込めて
陽の唇にあたしの唇を重ねた。

