教室に行くと礼が見当たらなかった。 俺の耳に聞こえたその話が 身を凍らせた。 「なぁ、城之内のやつ黒澤さんと今頃…。ヤってんのかな?」 「は、お前きもっ」 「だって遅くね? もしかしてお持ち帰りとか?」 「てか、保健室とかヤバくね? 保健の先生もタイミングよく出張だし」 男子達がニヤニヤしながら言っていた。 嘘だろ。 俺は廊下を全力疾走した。 なんで気づかなかったんだよ、俺!! 職員室の隣じゃんか! お願いだ、 お願いだから間に合ってくれ…