必死に謝っていたら、
「大丈夫だよ。君は俺になんか用?」
と最上級のスマイルで言ってきた。
「えっと、あのコンタクトずれたみたいなのでトイレ探してて…
私、この学校に今日入学するから
分かんなくて…
えっとその入学式に行かなきゃいけないのでトイレ教えて下さい!」
んー。
自分でも何言ってるか分かんない...
「コンタクトずれてんの?
あっ俺、鏡持ってるわ。ハイ。」
男の子が鏡持ってるなんて珍しいなぁ。
「あっありがとうございます。」
私は急いでコンタクトを入れ直す。
「鏡、ありがとうございました!
お礼と花瓶を割った弁償をするので名前と学年教えてもらっていいですか?」
花瓶割っちゃったしな......。
「俺は高2の1組高科 快翔<タカシナカイト>。
君は?」
「私は和泉 結菜です。1の2です。
じゃ失礼します。本当にありがとうございました。高科先輩」
そう言って私は体育館へ急いだ。
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