ニヤニヤしながら教室へと歩いていた。
「っっいたっ」
コンタクトが外れたみたい。
「花由里、先に教室行って私の分の席もとっといて
コンタクト外れたからトイレ行って来るから。」
「大丈夫?ついていかなくていい?」
優しいー!
「ありがとう。
そこまでしなくても大丈夫」
「じゃあたし先行ってるね」
そう花由里は言って教室へ歩いていった。
「えっと...トイレってどこだ?」
ゆっくり歩きながらトイレを探す。
「この学校大き過ぎ。
迷路みたい」
入学式の時刻に刻一刻と近づいてくる。
入学式は8時45分から。
今は8時30分。
やばいよー。
「ダッシュして探さないと
間に合わないっ」
そう言いながらトイレを探しにいった。
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