真っ暗闇に吸い込まれそうな

路地裏。道をたどる頼りは

きらりと光る街灯だけ。

誰もが通りたくないような

夜道を、一人の少女が歩いていた。

彼女の名前は、姫井麗愛(ひめいれいあ)

童顔でよく子供っぽく見られがち。

ツインテールの茶髪の髪を揺らしながら

真っ暗な路地裏を渡っていた。

「うわー暗いなぁ!こんなに暗かったら

 きっと赤ずきんはきっと森で

 さ迷ってるわね」

そう。麗愛は程があるほど

メルヘンチスト。