父さんは元々女にだらしない人で、

自由人な奴だった。

でも、

母さんはそんな父さんが大好きだった。

だから母さんは他の奴にとられるのが嫌だったんだろぅ、

父さんに一生懸命泣きついていたのを覚えている。

そうしたら、きっとあたしだけを見てくれる。

そぅ母さんは思ったんだろぅ。

でも、

そんな母さんの思いも儚く散って行った。

父さんが離婚届けを机の上において出て行ったのだ。

その日から母さんは荒れ狂った。

父さんじゃない他の男をいつも家に連れてきていた

毎晩男と母さんの甘い声を聞いていた。

あたしは別に母さんが誰と抱き合っていようがなんでもよかった。

父が出て行った時点で色々と諦めていし、

母が愛を求めているのも知っていたから。


でも、


そんなある日のことだった…